仮想通貨のスプレッドとは?仕組みや生じる理由などを徹底解説

2018.06.23 (土) 17:00
仮想通貨のスプレッドとは?仕組みや生じる理由などを徹底解説

仮想通貨におけるスプレッドとは、仮想通貨を販売所で売買するときに発生する「購入価格と売却価格の価格差」のことです。仮想通貨の販売所には仮想通貨を売りたい人、買いたい人が集まり、販売所を通して売買ができます。
しかし、同じ時刻でも、仮想通貨を買う場合と売る場合では、価格が違ってきます。
この記事では、仮想通貨のスプレッドの仕組みについて詳しく解説するとともに、なぜスプレッドが生じるのか、その理由を説明していきます。
 

1 そもそも仮想通貨のスプレッドとは?


 

1.1 スプレッドは「販売所」での購入価格と売却価格の差のこと

スプレッドはもともと英語で「広げる」「延ばす」などの意味があります。
仮想通貨取引におけるスプレッドとは「価格差」「差額」という意味です。
FX(Foreign exchange:外国為替証拠金取引)取引をしている方にとって、スプレッドは聞き馴染みのある言葉でしょう。
FXでは、特定の通貨を買うときと売るときの価格差が発生し、それがスプレッドと呼ばれています。
仮想通貨取引におけるスプレッドとは、仮想通貨を「販売所」で買うときの価格(ASK)と売るときの価格(BID)の差のことをいいます。
販売所とは、仮想通貨を売買している販売元のことです。
対して「板」と呼ばれる売買の希望量を記載し、ユーザー同士が直接売買をするところを「取引所」と呼びます。
仮想通貨取引所の販売所では、購入価格(ASK)と売却価格(BID)のふたつの価格が表示されています。この価格の差がスプレッドです。
たとえば、ビットコインを1BTC購入する際に、購入価格(ASK)は100万5,000円で、売却価格は100万円となっている場合、スプレッドは差額の5,000円ということになります。
 

1.2 スプレッドは固定ではなく変動する

スプレッドの広さは常に変動しており、その割合も一律で決まっているわけではありません。
さらに、販売所や仮想通貨の種類によっても異なりますし、相場の需要と供給のバランスなどによっても大きく伸縮します。
そのため、一概にスプレッドがいくらと断言はできません。
たとえば、ビットコインを1BTC購入する際に、スプレッドが4,000円の販売所もあれば、5万円の販売所もあります。
ある時点ではスプレッドが4,000円でも、価格が急激に変動したときには、スプレッドが5万円に広がることもあります。
スプレッドは需要と供給のバランスで大きく変動するため、高騰している通貨や価格の上下が激しい通貨の場合、スプレッドが高くなる傾向にあります。
 

1.3 スプレッドは売買にかかわる手数料のようなもの

売買価格の差であるスプレッドは、よく「見えない手数料」といわれます。
そのため、販売所で仮想通貨を売買するときには、スプレッドを意識することが大切です。
なぜなら、販売所の手数料が無料でも、実質的にはスプレッドが手数料のようなコストとして発生するためです。
たとえば、ビットコインを売買する場合、購入価格が100万円で売却価格が95万円だとします。この場合のスプレッドは5万円です。
100万円で1BTCを買ってその直後に売却すると、それだけで5万円損したことになってしまいます。
仮想通貨を売買するユーザーからしてみると、スプレッドができるだけ低いときに売買した方が、メリットが大きくなります。
 

2 スプレッドが生じる理由と仕組み

それではなぜスプレッドが発生するのでしょうか。
それは仮想通貨取引所の仕組みと大きくかかわっています。
その前に、仮想通貨取引所における2種類の取引方法について知る必要があるため、「取引所」と「販売所」について説明していきます。
 

2.1 仮想通貨には「取引所」と「販売所」がある

前述したように、仮想通貨には「取引所」と「販売所」のふたつがあります。
仮想通貨の売買する場合、どちらかの取引方法から選んで取引することが可能です。
ただし、仮想通貨交換業者によって、取引所と販売所が両方ある業者もあれば、どちらか一方だけの仮想通貨交換業者もあります。
取引所(板取引)では、仮想通貨を売りたい個人と買いたい個人が相互に希望する価格で売買できます。
たとえば、ビットコインを「1BTC=100万円で買いたい」というユーザーがいた場合、「100万円なら売ってもいいよ」というほかのユーザーがいれば、取引はその価格で成立します。
ビットコイン現物取引の場合、取引手数料は0~0.2%程度で済みます。
一方、販売所(店頭販売)は、仮想通貨を売りたい人と買いたい人が直接売買するのではなく、販売所を通して売ったり買ったりする仕組みです。
 

2.2 スプレッドは「販売所」の手数料

前述したように仮想通貨を取引所(板取引)で売買する場合は、仮想通貨取引所は場を提供しているだけなので、ユーザー同士が希望する価格で売買が終了します。
しかし、販売所(店頭販売)の場合は、仮想通貨取引所がユーザー間に入り、販売所がユーザーにコインを売ったり買ったりします。
板取引では「100万円で誰かにコインを売りたい」といっても、買ってくれるユーザーが現れなければいつまでも約定しないままです。
しかし、販売所で「95万円で売却」という価格が表示されていれば、必ず95万円で買い取ってもらえます。
買い手と売り手をマッチングさせる手間が発生するので、販売所は売るときには適正価格に利益を乗せて販売し、買うときには利益を差し引いた価格で購入します。
そのため、購入価格と売却価格にスプレッド(価格差)が生じるのです。
前述のようにスプレッドはかなり変動するので一概にいえませんが、3%以上のことが多く、場合によっては10%程度になることもあるようです。
販売所で売買する方が「約定しやすい」「板取引に慣れていない初心者が売買しやすい」などのメリットはありますが、コストだけで考えると、販売所よりも取引所で売買した方がコストを抑えられます。
 

3 スプレッドの幅が広くなる状況は?

スプレッドは仮想通貨を売買するときに発生する手数料のようなものです。
たとえば、スプレッドが5,000円の取引と500円の取引では、その後の利益に4,500円もの差が生まれてしまいます。
スプレッドが大きいと売買するユーザーにとってはデメリットとなるため、なるべくスプレッドは小さい方がよいといえます。
スプレッドが広がる要因としては、主に3つが考えられます。
それは、流動性が低いとき、急な価格変動(急騰や急落)があったとき、需要と共有バランスが崩れたときです。
 

3.1 流動性が低いとき

流動性が高いときは、スプレッドが安定して小さくなる傾向にあります。
流動性が高いというのは、買い注文も売り注文もたくさんある状態です。
逆に、買い手も売り手も少ない状態、すなわち流動性が低下しているときには、スプレッドが広がる傾向にあります。ビットコインに比べてアルトコインのスプレッドが高くなりがちなのも、これが原因です。
 

3.2 急な価格変動(急騰や急落)があったとき

仮想通貨の相場が急変しているときも、スプレッドが広がりやすいといわれています。
特定の通貨に買いが集中し、価格が急騰している場合や、逆に売りが殺到して価格が急落している場合は、スプレッドが大きくなりがちです。
 

3.3 需要と供給のバランスが崩れた場合

買い手が多いのに売り手が極端に少ない場合、逆に売り手は多いのに買い手がいない場合など、需要と供給のバランスが崩れ、スプレッドが広がることがあります。

仮想通貨取引所での取引手数料とは違い、はっきりと手数料とは書かれていないスプレッドですが、スプレッドは実質的には手数料のようなコストです。販売所で仮想通貨を売買する場合は、必ずスプレッドを確認したうえで売買する必要があります。
QUOINEXには販売所(店頭販売)はなく、すべてのアルトコインを取引所で売買できます。
また、15社以上の海外取引所に接続しており、スプレッドがタイトです。

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